彼岸花は花瓶にいれて家で飾っても大丈夫なの？

家庭菜園関連

2018.08.13

毎年9月ごろになると、
真っ赤な花を咲かせる彼岸花。

昔から、
「彼岸花は不吉な花」
だと言われています。

本当に彼岸花は不吉な花で、
花瓶に入れて飾ってはダメなのか？

でも彼岸花ってとても綺麗ではないですか？

どうせなら、あの真っ赤できれいな花を
家の花瓶にも生けたい！
そう思っている人もいるはずです。

ただ、不吉な花を飾るのは….
と不安になりますよね？

今回の記事では、
彼岸花が不吉と言われる理由も紹介しながら、
彼岸花を家の花瓶で飾っても大丈夫なのかを
解説していきたいと思います。

彼岸花を花瓶に飾るのは不吉？彼岸花が不吉と言われる理由とは？

彼岸花は不吉というイメージが定着しています。

では、
彼岸花はなぜ不吉と言われているのでしょうか？

その理由として、以下の3つが挙げられます。

①「彼岸花」という名前が死を連想させるため

その名の通り、
彼岸花はお彼岸の時期に咲く花です。

お彼岸には、お墓参りにいきませんか？

お彼岸には、
「祖先を敬い、故人を偲ぶ」
という意味があります。

そのため、
お彼岸には、お墓参りに行くのです。

故人を偲ぶ大切な時期なのですが、
なんとなく死を連想させてしまうのです。

その結果として、
「彼岸花」も死を連想させてしまうようです。

また、
彼岸花はお墓の周りでよく見かけますよね？

これは、
彼岸花をお墓の近くに植えることで、
もぐらやネズミ、土の中の生き物から
土葬した遺体を守るという意味合いがあり、
昔から植えられているものです。

しかしながら、それが仇となり、
お墓の近くで見かける彼岸花は不吉だ
というイメージになってしまいました。

②毒があるため

彼岸花は、花全体に
約20種類の有毒アルカロイドをもっています。

その毒は特に球根に多く含まれ、
誤って食べてしまうと、中枢神経麻痺などの
深刻な症状を引き起こします。

ただし、
この毒は、間違って食べてしまった時に
深刻な症状を引き起こすだけで、
何もしなければ特に問題はありません。

それどころか、
精製された彼岸花の球根は、
漢方薬として利用されることもあるのです。

消炎作用や利尿作用があり、
むくみやあかぎれ、関節痛を改善する効果
もあるとされています。

最近では、記憶機能の回復に役立つと
認知症の薬にも利用されています。

このように、
彼岸花は薬としても利用されており、
必ずしも危ないものとは限りません。

しかしながら、
薬として利用するためには、
正しい知識が必要なため、
自己判断で口にするのはやめましょう。

③真っ赤な花が炎を連想されるため

昔から、彼岸花は
「持ち帰ると家事になる」
と言われています。

この記事を読んでいる方の中にも、
このような話を聞いたことがある方もいるのでは
ないでしょうか？

これは、
彼岸花のあの真っ赤な花に由来しています。

彼岸花の赤い色が炎を連想させてしまうため、
「持ち帰ると家事になる」
と言われるようになりました。

でも、赤い花は他にもたくさんありますよね？

なぜ、
彼岸花だけがこのように言われるのでしょうか？

それは、先ほど紹介したように、
彼岸花は毒をもつためです。

そのため、
子どもが間違えて食べてしまわないように
このような迷信を流したのです。

「おへそを隠さないと雷様にとられてしまう」
といったものと同じ類のものですね。

彼岸花を持ち帰ったからといって
家が火事になるということはありませんので、
安心してくださいね！

彼岸花を花瓶に入れて飾っても大丈夫？

彼岸花が不吉と言われる理由が分かりました。

では、
彼岸花は、花瓶に入れて家で飾っても
問題ないのでしょうか？

その答えは「YES」です。

全く問題ありません。

彼岸花が不吉と言われているのは、
単なる迷信であり、イメージです。

そのため、家で飾ったからと言って、
不吉なことが起こるということはありません。

また、彼岸花の別名である
「曼珠沙華（まんじゅしゃげ）」は、
サンスクリット語で天界に咲く花
という意味です。

これは、
おめでたい事が起こる兆しに
赤い花が天から降ってくる
という仏教の経典から来ています。

彼岸花を飾ると、
何かおめでたい事が起こるかもしれませんよ！