保冷剤に隠された、意外な能力とは？

生活

2018.10.11 2018.05.16

夏場、暑い日に食品を熱から守ってくれる、
心強い味方・保冷剤。

物を冷やす、という能力の他にも、
実は様々な隠れた力を持っていたのです。

保冷剤の意外な能力と、
その活用法をご紹介します。

食品の鮮度を保ってくれる保冷剤

夏になって暑い日が続くと、
日々のお買い物の中で、食品の鮮度が
気になりますよね。

特に、アイスクリームやケーキなどは
おうちに持って帰るまでに痛んだり、
溶けてしまったりするかもしれません。

お子さんがおられる方にとっては、
学校なんかに持っていくお弁当も
食品が痛んだりするのは心配ですよね。

ですが、保冷剤は「冷たさを保持する」という
能力によって食品の鮮度を守り、
暑い日の不安を解消してくれます。

一度もらうと、冷凍庫で冷やすことで
何度でも使うことができ非常に経済的。

小さい体でもしっかりと、長時間食品を
冷やしてくれるのは心強いです。

そんな保冷剤ですが、
実は「冷やす」ということ以外にも
あまり知られていない隠れた力があることを
ご存知でしたでしょうか？

保冷剤の意外な能力と、
その使い方についてご紹介します！

「冷やす」だけじゃない！　保冷剤の意外な力

そもそも、冷たさを維持してくれる保冷剤の
あの中身にはどのようなものが入っているのでしょう？

保冷剤の中身は、多くの場合「吸収ポリマー」と
呼ばれる物体が入っています。

これは市販のおむつなどにも利用されているもので、
水を吸収して固める性質を持っているんです。

吸収ポリマーの高い吸水率が
冷気を逃さないようにし、食品の保冷に
一役買ってくれている、というわけです。

そして、この吸収ポリマーの
「高い吸水率」は、冷やすだけでなく
意外なものに活用することができるのです。

それは何かというと「園芸」です。

帰省や旅行などで家を留守にする際、
留守の間の植物の水やりは、意外と
不安になったりしますよね。

こんな時、保冷剤の中身である
吸収ポリマーが役に立つんです！

使い方は簡単。

解凍して袋から取り出したジェル上の保冷剤を、
鉢植えや庭の花壇に撒き、水を上から
かけておくだけ。

吸収ポリマーは数日にわたり、
蓄えた水を少しずつ土の中に注いでくれるので、
水やりをせずとも、植物を乾燥から
守ってくれる、というわけです。

どうでしょうか。

保冷と園芸が結びつくなんて、
ちょっと意外ですよね。

この応用として、土の代わりに
保冷剤を容器に敷き詰め、
フラワーアレンジメントの土台として
活用する、なんてこともできるのです！

消臭効果まである、保冷剤

水を蓄えるという力を持った保冷剤ですが、
実はまだまだ、隠れた能力があるんです。

それはなんと「消臭効果」。

吸収ポリマーには、周囲の臭いを
留める力もあるため、簡単に
消臭剤の役割を果たしてくれるんです。

お好みの容器に中身を移し替え、
絵の具で染めたり、アロマオイルで
追加の香りをつけたり。

こうすることで、おやすく簡単に
お好みの消臭剤を作ることも
できてしまうんです。

ただし、小さいお子さんや、
ペットがおられるご家庭では
置き場所にご注意ください。

吸収ポリマーは手で触れる分には
無害なのですが、体に入れると
さすがに有害ですので
誤飲には十分、気をつけましょう。