シャクナゲは、日本では多くをツツジと呼び、寒冷地にまで分布している植物です。赤や白の花が多いのですが、まれに黄色などもあり派手な見た目もあって人気の植物です。
毎年綺麗な花を期待しているのに今年に限ってなかなか咲かない…!それにはちゃんとした原因があるのです。
シャクナゲを育てる際に注意しないといけない事とは?
シャクナゲが綺麗だから育ててみよう!そう思って何の知識もないままに苗を購入してただ庭に植え付けただけでは失敗しかねません。
何事も予備知識は大事です。綺麗だから、好きだから、楽しそうだから…初めからそれだけで成功するほど「命」は簡単ではないのです。
「自分なり」のやり方は、ある程度の知識と経験を積んでから行うもの。まずは予備知識を身につけていきましょう。
シャクナゲを育てる時は花後すぐに花柄を付け根から欠き取ることが大事なのか?
花が咲き終わったら花がらを摘み取るのには、理由があります。
植物は一般的に、華が咲いたら「種」や「実」を作ろうとして栄養を吸収していきます。
つまり、花がらをそのままにしておくと、余計なところに栄養を持っていかれてしまい成長に影響が出るのです。
まずは花が咲く前に、花芽を付けた枝が複数密集している場合は1本だけ残して切ってしまうこと、そして花が咲き終わったら花茎の付け根から花がらを摘み取ることが大事です。
最初はもったいない気がして躊躇うかもしれませんが、これをしないと翌年の花付きに影響するので思い切ってやってくださいね。
シャクナゲの日当たりはどうしたらいいのか?
シャクナゲが咲くのは暑くなる前です。元々高山植物なので日当たりが良すぎるのは苦手としています。
品種改良で多少暑さに強い品種もありますが、できるだけ涼しい場所に植えてあげましょう。
シャクナゲの水やりはどうしたらいいのか?
地植えの場合は土が乾燥している時以外水やりは必要ありませんが、鉢植えの場合は注意が必要となります。
基本は「土が乾いたら水をたっぷり」ですが、シャクナゲは加湿に弱くあげすぎると根腐れを起こしてしまいます。
鉢の土が乾いていると思っても表面だけの場合があるので、土に指を入れて中の状態を見極めるのがベストです。
夏場は乾燥が早いので、朝晩の2回水やりを行う必要がありますが、天候を見て与えるようにしましょう。
シャクナゲには肥料を与えた方が良いのか?
花をたくさん咲かせたいなら肥料は必須、まずは開花し始める春(3月~4月頃)に肥料を与えましょう。
次に与えるのは9月~10月頃、有機質肥料や緩効性化成肥料をシャクナゲの根元に置いてあげれば大丈夫です。
冬が来る前の肥料は必要ないので、年2回の肥料は忘れずに与えましょう。
シャクナゲの花が咲かない。その原因は新芽
シャクナゲは、苗を植えてから花を咲かせるまでに年月を要する植物です。
苗を買って庭や鉢に定植したら「来年にはきっと綺麗な花が…」と期待するかもしれませんが、若い木はまだまだ未熟な状態で花を付けるに至らないのです。
まずは毎年大事に管理し、気長に花を咲かせる年まで待つことが大事です。
シャクナゲの花が咲かない。その対策はどうしたらいいの?
鉢植えのシャクナゲで日頃から気を付けておくべきことは、病気にかからないことと根詰まりを起こさせないことです。
<かかりやすい病気と対処法>
・もち病
葉にまるで餅のように白い半円~球体の異物が付く。最初は薄い黄緑色ですが、症状の悪化に伴い色が変化して最終的には白くなります。見つけ次第葉をちぎり、焼却又は土に埋めましょう。
・うどん粉病
一般的な病気で、白い粉がふいたような状態になります。悪化すると黒色の小粒点が現れるのですが、これは菌です。うどん粉病の薬剤は手軽に手に入るので、準備しておいたほうがいいでしょう。
また、去年は綺麗に咲いたのに今年は咲かない…という場合、前年に花を咲かせすぎたという可能性もあります。
養分を使いすぎると翌年の花付きに影響が出るため、剪定が必要となるわけです。
シャクナゲはいつ頃花が咲くのか?
シャクナゲは、一般的に花が咲くまでに5年~10年かかるとされています。根気のいる植物なのです。
それだけに、やっと花芽を付けてくれた時の喜びはひとしおのはず。諦めず、花が咲く年まで丁寧に育ててあげましょう。
シャクナゲの花が咲かない。その原因は新芽? まとめ
植物は物言わぬだけにこちらからいかにアプローチしていくかが重要となります。
丁寧に管理していれば、満を持して開花の日を迎えます。その日まで注意を怠らず世話をしてあげましょう。
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