小さな貝殻の中に入ったぷりっとした身が美味しい「アサリ」。
和食の具材としては定番の小さな貝ですが、食べて下痢になったり嘔吐する場合もあり得るのだとか。
その原因は一体何なのでしょう?
古くから料理に活用されてきたアサリ
お味噌汁の具、というと皆さんは何を想像されますか? 野菜やお豆腐はもちろんですが、中には「アサリ」を思いつく方も多くおられるのではないでしょうか。
小さな殻の中に入った身が美味しい貝で、日本では古来から食用として親しまれてきました。大昔の貝塚からその殻が発見されることもあり、太古の日本人もこの貝を食していたことが明らかになっています。
そんなアサリは味噌汁以外にも様々な場面で活用が可能です。酒蒸しや和え物といった和食はもちろん、ボンゴレスパゲッティやクラムチャウダーの具といった海外の料理にも活用されていますよね。
夏になると潮干狩りのイベントなどでも目にすることが多く、日本人にとっては非常に馴染みの深い貝となっています。
アサリを食べると下痢や嘔吐になる?
調理の際、砂抜きといった一手間が必要になるアサリですが、それでもなお日本の食卓に並ぶ機会は非常に多いです。
そんなアサリですが、実は食べることによって激しい下痢や、時には嘔吐を引き起こすといった事件もあるようなのです。家庭に馴染みの深い食材なだけに、そんな危険性があると言われてもちょっと驚いてしまいますよね?
実は、貝というのは主に水中にいる「プランクトン」を食べて生きているのですが、ごく稀に有害なプランクトンを摂取することで、食用の貝でも毒を持ってしまう場合があり得るのです!
こうした「貝毒」を持ったアサリを食べてしまうと、激しい下痢や吐き気、嘔吐を引き起こしてしまいます。食後30分から4時間ほどで発症するため、アサリを食べてからこういった症状が見られる場合は、貝毒を取り込んでしまった可能性大です。
貝毒を持ったアサリをなぜ食べてしまうのか?
アサリが毒を持つ可能性もあると知ってしまうと、なんだか怖くて食べる気になれませんよね。しかし、スーパーなどに並んでいる食材としてのアサリには、まずこの「貝毒」は入っていません。当然、こういった食品は厳しい審査や検査を受けているからです。
では、いったいどういった経緯で貝毒入りのアサリが、我々の口に入ってしまうのでしょう?
実は、注意したいのは「潮干狩り」で手に入れたアサリなのです。潮干狩りで掘り起こした貝は検査や「毒抜き」などを行わないまま家に持って帰ることがほとんどです。このため、市販のアサリとは違い、毒が中に残ったまま調理されてしまう可能性があるのです。
もちろん、潮干狩り場もしっかりと周辺海域の「貝毒」の危険性を検査した上でイベントを開催しているため、潮干狩りでとったからといって高確率で毒性を持つアサリを取ることはありません。しかし、個人的に海水浴場などでとったアサリには、毒が含まれていることも十分にありえるのです!
アサリを食べて下痢になった! 嘔吐することもある? まとめ
アサリというと食用の貝というイメージが定着しているだけに、毒を持っている可能性がある、と言われてもピンとこないかもしれませんね。
しかし、手に入れたルートによっては「貝毒」を持ったままのものが調理され、食卓に並ぶことで食中毒を起こすこともありえるようです。
小さい身でありながら貝毒の効果は非常に強力であるため、一度体に取り込んでしまった場合、すぐに病院に行くように注意しましょう。
また、潮干狩りなどでアサリを採りに行く際は、まずはその海域が貝毒の発生エリアかどうか、前もって調べておくと安心です。
ブログランキングに参加しています。あなたの応援をいつも心から感謝していますm(_ _)m
コメント