てんさい糖は、サトウキビを原材料とする多くの砂糖と異なり、甜菜(てんさい)から作られています。
甜菜はサトウダイコン、ビートなどとも呼ばれます。サトウダイコンと呼ばれている通り、大根に似た形をしていますが、ほうれん草の仲間です。甜菜の根に糖分が含まれています。
てんさい糖のカロリーは?
寒い地域で採れる多くの野菜は、体を温める効果があると言われています。さとうきびが暖かい地域で作られるの対し、甜菜は北海道などの寒い地域で作られています。
このことからわかるように、てんさい糖は、寒さに強く、白砂糖などの砂糖やキビ糖と反対に体を温めてくれる効果があると言われています。またカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、リンなどのミネラルも豊富に含まれています。
さて気になるカロリーですが、大さじ一杯のカロリーで比べてみると、グラニュー糖が50.7Kcal、上白糖が34.2Kcal、黒砂糖が31.5Kcalであるのに対し、てんさい糖は35.1kcalです。
従ってカロリーという観点ではてんさい糖はグラニュー糖に比べれば低いですが、上白糖や黒砂糖とはあまり違わないということがわかります。
てんさい糖は糖質制限に向かない?
それでは糖質制限の役には立たないのかというとそうでもありません。
てんさい糖のもう1つの特徴としては、血糖値の上昇がゆるやかであるということがあげられます。いわゆるGI値(食品が体内で糖に変わり、血糖値が上昇するスピードを計った値)が低いのです。血糖値の急上昇は、イライラや集中力の低下を招きます。
そのため血糖値のコントロールは、糖尿病や糖尿病予備軍の方はもちろん、糖質制限中のダイエッターにとって大切なものとなります。
またてんさい糖にはオリゴ糖(ラフィノース)が含まれています。このラフィノースはとても良い整腸作用を持っているため、便秘の解消になることでしょう。
活用したいてんさい糖
日本では砂糖といえば上白糖やグラニュー糖がよく使われていますが、ヨーロッパではあっさりした素材を引き立てる味が好まれ、てんさい糖が主に使われています。
実はてんさい糖はフランス料理には必須で、実際にフランスのてんさい糖生産量は世界第1位です。
砂糖の代わりにてんさい糖を取り入れたからといってカロリーが劇的に下がるわけではないものの、ミネラル補給、血行改善、整腸作用など糖質制限ダイエッターにとって大切な特徴を持っています。ぜひ活用していただきたい一品です。
てんさい糖と砂糖について、代用できるのか?分量など、詳しくこちらの記事で紹介しています。併せてご覧になってみてくださいね。
“https://happy-familylife.com/archives/2285”
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