水出しで作った紅茶は危険？ カフェインの量はどう変わる？

水出しで作った紅茶は危険？　カフェインの量はどう変わる？

料理

2018.07.05

今ではすっかり、日本国内でもお茶の種類の一つとして
親しまれている紅茶。

洋菓子との相性も抜群で、最近では暑い日のために
水出しで入れた紅茶なども出てきています。

しかし、水出しした紅茶は危険だという声も。

水出しした紅茶は、カフェインなどの成分が
どのように変化するのでしょうか。

暑い日に最適な水出しの紅茶

一口に「お茶」といっても、
最近では様々な種類の茶葉がお店に並び、
昔に比べて非常に多くの味を楽しむことが
できるようになりました。

日本古来から親しまれる緑茶や麦茶に加え、
海外から輸入された「紅茶」も
根強い人気を誇ります。

特に洋菓子などとの相性は抜群で、
ティータイムにはもってこいですよね。

果物の味や香りを配合したものなども
最近では非常に人気が出ています。

そんな紅茶ですが、暑い日になると
ちょっと暑いまま飲むのは
躊躇してしまうかもしれません。

アイスティーなども販売されていますが、
最近ではお湯を使わず水で作る、
水出し紅茶も人気となっています。

しかしながら、この水出しの紅茶が
危険である、と言われていたりも
するのです。

一体、なぜそのような話が
広まっているのでしょうか？

問題は茶葉にあり？

もともと、紅茶が危険と言われ始めたきっかけは、
紅茶の「茶葉」のほとんどが海外から
輸入されているという点にあります。

輸入の際、食物はその危険性をチェックされるのですが
農薬の検査は行なっていても「細菌」の検査は、
ほとんどされないのだそうです。

本来、紅茶は熱湯にかけて抽出するため、
仮に細菌を保持していたとしても、
その高温で死滅してしまうため、
心配ではありません。

しかしながら、水出し紅茶の場合は
細菌を高温で死滅させることができないため、
危険度が高いのでは、と広まったようですね。

実際、水出し紅茶にはこういった
細菌の影響による、食中毒などの
危険があるのでしょうか？

実は、水出し紅茶をメニューとして
載せているショップなどでは、その危険性を考え
きちんと滅菌処理が行われた
「水出し紅茶用」の茶葉を利用しているのです。

そういった危険性は確かにあり得るのですが、
きちんと理解をした上で取り扱っているのです。

ただ、こういった「細菌」の存在は、
あくまで悪質な噂であるという説もあるようです。

本来、細菌には熱湯をかけた程度では
死滅しないものも多く、そもそも紅茶で
食中毒になったというニュースも
聞き覚えがありませんよね。

こうした背景から、
「水出し紅茶が危険」という事実は、
実際はその信憑性が怪しいようです。

水出しするとカフェインはどうなる？

紅茶というと、その成分として気になるのは
やはり「カフェイン」ではないでしょうか。

あまり人体に良い成分ではないため、
できることならば大量には摂取したくないものです。

本来、紅茶にはカフェインが多く含まれていますが、
果たして「水出し」の場合はどれくらいの量に
なるのでしょう。

実は、カフェインは熱が高いほど
多く放出される物質なんです。

このため、水出しで淹れた紅茶の場合、
カフェインはほとんど抽出されません。

本来、カフェインは妊婦の方やお子さんは
あまり摂取したくない物質のため、
泣く泣く紅茶が飲めない方も
おられるかもしれません。

しかし、水出しにすることで
こういった方々が摂取しても問題ないほどに
カフェインを減らすことができるのです。

紅茶好きだが健康には気をつけたい、
という方にとっても水出し紅茶は
非常に大きなメリットがあるようです！