森の爽やかな空気は、心も体も癒してくれますよね。
この自然の持つストレス解消作用として、
一時期「マイナスイオン」って言葉が
流行ったのを覚えていますでしょうか？
森林浴とマイナスイオンの関係性について
ご紹介していきます！
そもそもマイナスイオンって何？
かつて、1990年代に「マイナスイオンブーム」
が到来しました。
森や水辺なんかに発生し、
人の体に作用してストレスを中和してくれるため
一躍注目を浴びる存在になりました。
当時は家電にも「マイナスイオンを発生させる」
という機能が搭載されたりで、
名前だけ知っているという方も
多いのではないでしょうか。
現代の日本では誰しもが
ストレスを抱えて生活しているため、
人気が出るのもなんだか納得できますね。
ところがこのマイナスイオン、
実は明確な定義がないものって
ご存知でしたでしょうか？
元々、マイナスイオンという言葉自体が
日本で生まれた独自の言語なんだそうです。
そもそも、マイナスイオンを特定する
物質や現象が存在しないことから、
科学的な健康効果自体、確認されていないんだとか。
あれだけブームになったにも関わらず、
実は根拠がない存在だったなんて、
ちょっと驚きです！
現在も研究が進められているとのことで
どうやらまだはっきりとしたことは
分からない物体のようですね。
森林浴とマイナスイオンの関係性とは？
今までてっきり、森林浴の清々しさは
マイナスイオンを肉体が取り入れれているから、
だと思っていました。
ところが、
マイナスイオンの定義自体が曖昧なため、
森林浴との関係性もはっきりしないそうです。
なんだか、今までの常識が覆ってしまい、
ちょっと困惑してしまいます。
では、森林浴には
そもそも癒しの効果は見込めないのでしょうか？
実は、この「癒し」の効果自体は
間違いなく存在するそうなのです。
しかも、これにはバッチリ、
科学的な検証から、根拠があるそうですよ！
森が持つ自然の癒しの力について、
調べてみました！
森林浴が持つ癒しの力をご存知ですか？
森林浴を行う際、
実はマイナスイオンではなく
「フィトンチッド」と呼ばれる
化学物質が重要となるみたいです。
これは植物が放出しているもので
大きく分けて２つの癒し効果が認められています。
まずは「ナチュラルキラー細胞」の活性化です。
これは人間誰しもの体内に存在し、
免疫系に働きかけることで
病気を予防、除去してくれる細胞のことです。
森林浴を行うと、呼吸することで
フィトンチッドが血液中に吸収され、
このナチュラルキラー細胞に働きかけてくれるのです。
そしてもう一つの効果が
ストレスホルモンの低下です。
これには
フィトンチッドが持つ「香り」が重要で、
ストレスホルモン「コルチゾール」を
抑える作用があるそうなんです。
つまり、森林浴を行うことで
森に漂うフィトンチッドが肉体に取り入れられ、
免疫を高めることで肉体を病気から守り、
同時にストレスも軽減している、
ということのようです。
どうでしょう、これってまさに
マイナスイオンが持つとされていた
役割そのものではないでしょうか？
つまり、今まで我々が
マイナスイオンの効果と思っていたのは、
森林浴によって得られる、
フィトンチッドの効果だった
というわけです。
森林浴はマイナスイオンを体に取り入れれる？効果はあるの？ まとめ
マイナスイオンとの関係性は低い、
ということが分かりましたが、
同時に森林浴の効果は確かである、
ということも理解できました。
自然と触れ合うことで
「癒し」に繋がるというのは、しっかりとした
科学的な根拠があったんですね。
森林が持つフィトンチッドの力こそ、
ストレス社会を生きる現代人には嬉しい
「癒し」の力と言えるでしょう。
日々の生活にちょっと疲れた時は、
気分転換に森を訪れてみて
大自然を感じることで
癒してもらってみては、いかがでしょうか。
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