カエルの鳴き声はひとつの風物詩。季節を感じさせてくれる風情がありますよね。でも、いざどんなときに鳴いているのかと聞かれたら・・・そういえば知らないことだらけではありませんか?
カエルと言えば梅雨の季節の雨上がりを連想させますが、実態はどうなのでしょう?!
カエルが鳴く理由とは?
カエルが鳴くのは、他の動物同様求愛行動によるものです。繁殖期は、子孫を残そうとどの動物も必死ですよね。
また、カエルによって鳴き声が違うのですが、あなたはどの程度の種類を聞き分けられますか?
*ヤマアカガエル「キャラキャラキャラ」
*ニホンアカガエル「キュッウキュッウキュッウ」
*アズマヒキガエル「クククックククッ」
*シュレーゲルアオガエル「キリキリキリ」
*トウキョウダルマガエル「ギュギュギュー」
*ニホンアマガエル「ケッケッケッ」
*ツチガエル「ギューギューギュー」
*ヌマガエル「ギュアギュアギュア」
*ウシガエル「ブオーンブオーン」
カエルの鳴き声は命を繋ぐサイン。邪魔しないよう見守りたいものです。
カエルが鳴くのは、雨、時期や時間帯と関係するの?
カエルによって繁殖時期が異なるため、鳴く時期も異なります。月別にその種類を見ていきましょう。
1月~5月
ヤマアカガエル、ニホンアカガエル、アズマヒキガエル、シュレーゲルアオガエル
4月~7・8月
トウキョウダルマガエル、ニホンアカガエルヌマガエル、ウシガエル
6月~8月
ツチガエル
カエルの鳴き声が元気に響き渡るのは夜。また、雨と鳴き声の関係性ですが、これはカエルの呼吸に深く関わっています。
カエルは皮膚呼吸していて、雨が降ると空気に含まれる酸素+水に溶け込んだ酸素を取り込むことが出来ます。そのため行動も活発化し、鳴き声へと繋がっているのです。
オスとメス鳴くのはどっち?
カエルの鳴き声は全てオスによるものです。鳴き声でメスに求愛しているわけですね。ほかのオスよりも元気で大きな鳴き声を出そうと、どのオスも必死!動物界のメスは、より強いオスの遺伝子を残そうとする本能が備わっています。オスもメスも、子孫を残そうという思いは同じ、必死に生き抜いているのです。
多種のカエルが生息している水田などでは、メスは鳴き声で同種のオスの鳴き声を聞き分けます。オスが鳴いてメスがオスを選ぶのです。
春に繁殖期を迎える種類のカエルの繁殖期間は2~3週間、田植え時期から繁殖期を迎えるカエルの繁殖期間は1ヶ月。繁殖の準備ができたメスからオスを選んでいき、徐々に減っていくメスに焦るオスはより大きな鳴き声でアピールしていきます。
オスにとって選ばれないことには自分の遺伝子を残せないわけですから、カエルの鳴き声に悩まされている方は、ちょっとの間「命の鳴き声」に想像を膨らませてみてはいかがでしょう。
カエルが鳴く時期 鳴く理由とは?雨、時期や時間帯と関係するの?オスとメス鳴くのはどっち? まとめ
うるさく思えていたカエルの鳴き声は、命を繋ぐ行為であったことがお解りいただけたのではないでしょうか。人間本位であれがうるさい、これが邪魔だと排除してしまうことは自然の生態系を壊すことになりますよね。
小さな命を繋いでいこうという思いはカエルも人間も同じです。カエルの鳴き声に、新しい命を感じてみませんか?


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