カエル、ヘビ、ナメクジ 本当に三すくみの関係が成り立っているのか?

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三つの勢力や物事が互いに影響し合う場面で「三すくみ」という言い方をすることがあります。

 

古来から伝わるこの言葉は、カエル、ヘビ、ナメクジという三種の生物の力関係を表す言葉だということをご存知でしょうか?

 

はたして、この三匹の生き物には、互いにどのような関係性があるのでしょう。

 

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三すくみの関係とは?

三すくみ」というと、異なった三つの存在が互いに得意・不得意な関係性を持つ場面にて使われる言葉です。実はこの言葉は「カエル」「ヘビ」「ナメクジ」という三種類の生き物の特性が語源となっていたのです。

 

一見すると、この三匹は大きさも生態も凶暴さもまるで違いますよね。ですが古来からこの三匹は「ヘビがカエルに強い」「カエルがナメクジに強い」「ナメクジがヘビに強い」というまさに三すくみの関係性が成り立っているとされてきました。

 

語源通りであれば、確かに得意なものと不得意なものをつながる「ループ構造」が完成しています。しかしながら、はたして本当にこの三匹は三すくみの関係性を持っているのでしょうか?

 

カエル、ヘビ、ナメクジ 本当に三すくみの関係が成り立っているのか?

まず、それぞれの生き物が、別の生き物に得意な理由を見ていきましょう。先程の関係性には、それぞれの生き物の特性に起因した明確な理由があったのです。

 

まず「ヘビはカエルを捕食する」という点は、非常にわかりやすいですよね。また「カエルはナメクジを丸呑みにする」というのも、確かに納得です。そして最後のナメクジについては「ヘビを溶かしてしまう」ということから、得意な存在と定義づけられているようです。

 

しかしながら、実はこの「ナメクジがヘビに強い」という点は、迷信であるという部分が大きいのです。確かにナメクジはヌメヌメした粘液に覆われていますが、さすがにヘビを溶かすほどの力はありません。「三すくみ」という言葉を定義するために、ヘビに対して強い相手とされたという説が有力ですね。

 

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カエル、ヘビ、ナメクジ 以外にも三すくみの関係が成り立っている事とは?

日本では動物を用いた「三すくみ」の定義でしたが、他にも様々な場面で三すくみの関係が成り立つことがあります。例えばインドでは「象が人に強く、人はアリに強く、アリは象に強い」といった動物でも全く解釈の違う三すくみが存在します。

 

また、有名なものとしては「じゃんけん」が挙げられます。これはもともとグー=石、チョキ=ハサミ、パー=紙を表しており「石はハサミに勝ち、ハサミは紙に勝ち、紙は石に勝つ」ということから、手を使ってできる遊びとして広まったのです。

 

その特性上、ゲームなどには組み込まれることが多く、武器の相性や魔法の相性なんて場面でも、この「三すくみ」という概念は広く使われているのです。

 

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カエル、ヘビ、ナメクジ 本当に三すくみの関係が成り立っているのか? まとめ

実は様々な場所や地域で定義されている「三すくみ」ですが、日本では全く特性の違う、異なった生き物同士を指す関係性として、伝わってきました。

 

三匹の生き物が揃った際「得意なものを倒すと、残った不得意なものに倒される」ということから、互いに何もできずにすくみあがってしまう、ということから「三すくみ」という言葉が生まれたのです。

 

しかし、国や文化の数だけ異なった「三すくみ」が存在し、使われるシチュエーションや理由もそれぞれなのは面白い点ですよね。

 

生き物に限らず道具や身分、階級などの「三すくみ」も存在します。そこに使われる題材や理由を知ることで、その地域の文化などが見えてくるのも非常に興味深いです。

 

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