カクレクマノミを飼ったり繁殖させようとするときに一緒に水槽に入れるイソギンチャク。ゆらゆら揺れて癒されますが、カクレクマノミを食べる・・・?!かなり衝撃的ですよね。本当なのでしょうか。
水槽に多種の個体を入れる際には気をつけなければいけない相性があります。間違った選択で個体数を減らさないようにするために、相性を把握することが大事です。
イソギンチャクがクマノミを食べるのか?
カクレクマノミを想像した時、イソギンチャクもセットで思い起こす人は多いのではないでしょうか。何故カクレクマノミはイソギンチャクのそばで生きているのか。それは「共生関係」にあるからです。
カクレクマノミは、決して俊敏な魚ではありません。つまり、敵に襲われた場合、逃げ切れる確率が低いということになります。敵が来たらイソギンチャクの中に隠れ、敵をやり過ごしているのです。
では、イソギンチャク側からみると、カクレクマノミと共生するメリットは何なのでしょうか。実は、カクレクマノミと共生するイソギンチャクと、共生していないイソギンチャクとを比較すると、共生しているイソギンチャクのほうが成長は早いのです。
イソギンチャクがカクレクマノミを食べてしまうという話もありますが、実際のところ食べることはありません。自宅で飼育する場合、安心して共生させてくださいね。
イソギンチャクの毒が影響するって本当?刺されないのか?
イソギンチャクと共生しているカクレクマノミですが、イソギンチャクの触手には「刺胞」があり、敵を痺れさせる毒を持っています。しかし、不思議なことにクマノミだけはこの毒が効かないのです。
これは、クマノミの体表の粘液とイソギンチャクの粘液の化学組成が似ているためなのです。そのため、イソギンチャクの毒はクマノミには効かず、イソギンチャクの中に隠れることによって敵から身を守れるというわけです。
クマノミは、大きな餌をとってきた場合、イソギンチャクの中に隠しておくのでそれをイソギンチャクは分けてもらえるので共存関係は良好なのですね。
イソギンチャクとクマノミの種類や相性が関係するのか?
クマノミにもいろいろな種類があり、中でも最も有名なカクレクマノミや花びらクマノミは泳ぎが苦手とされています。苦手なだけイソギンチャクと共生することが生きていく上で有効となるわけです。
また、イソギンチャクと相性がいいのは、クマノミ以外ではスカンクアネモネフィッシュやクラウンアネモネフィッシュが挙げられます。海の生物は、こうした相性のいいもの同士が寄り添って生きているのですね。
イソギンチャクがクマノミを食べる?毒が影響するって本当なの?種類や相性に関係するのか? まとめ
クマノミとイソギンチャクの関係性はいかがでしたでしょうか。お互いの利害関係が一致し、共生しながら生きる姿は自然界を生き抜く知恵ですよね。
イソギンチャクの毒によって守られるクマノミ、水槽で飼う場合クマノミの外敵は居なくても共生させることでいいことはいっぱい!自宅でクマノミを飼われる人は、穏やかに生きるクマノミとイソギンチャクを可愛がってくださいね。
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