お盆が近付くと、準備のためにいろいろな飾りを用意しますよね。その中で「ほおずき」も欠かせない飾りです。地域によってほおずきは飾らないところもありますが、今回はほおずきを飾る地域の皆さんへ飾り方と処分の仕方をお話ししていきます。
お盆にほおずきを飾る意味は?ほおずきはどんな植物?
ほおずきはナス科の多年生植物です。お盆の飾りや、最近ではハンドメイドの材料としても使われているのをよく見かけますね。それだけ身近な植物でもあります。
お盆にほおずきを飾る風習がありますが、ほおずきの名前にも由来のヒントが隠されています。
ほおずきは「鬼灯」と書くのですが、ご先祖様がお盆に迷うことなく帰ってこられるように、提灯に見立てられているのです。そして、生身の体を持たないご先祖様は、お盆期間中ほおずきの空洞の中で過ごすとも言われているのです。
ご先祖様が真っすぐに帰ってこられるよう、そして心地よく過ごしてもらうようにという思いからほおずきは飾られるのです。意味が分かると、納得するのではないでしょうか。
お盆にほおずきを飾りたい!飾り方や処分方法は?
ほおずきの飾り方は地方によって異なるでしょうが、気持ちがこもっていれば“こう飾らなければいけない”というやり方にこだわらなくていいと思います。自宅の環境や仏壇のサイズによって、飾りやすいやり方で飾りましょう。
・お皿や籠に乗せて飾る
・仏花と一緒に生けて飾る
・紐に結び、ガーラントのようにして飾る
ご先祖を敬う気持ちがあれば、どのやり方でも構いません。“ゆっくり過ごしてくださいね”という気持ちはきっと伝わることでしょう。
次に処分の仕方です。
<古来からの風習>
・土に埋める
・川へ流す
これらは、現代の暮らしに合わなくなってきました。庭に埋めるところがない家も多く、川へ流すことも難しいでしょう。
手軽な方法として
・お焚き上げをしてもらう
・塩で清め白い紙に包んで処分する
このどちらかで処分すればいいでしょう。ご先祖様が過ごしたほおずきです、そのままごみ箱へポイ…なんてことはしないように。
お盆のほおずきを再利用!ほおずき笛をつくってみよう!
ほおずき笛、挑戦したことがある人は簡単そうで意外に難しく感じませんでしたか?うまくいっている気がしていたのに破けちゃった!このパターンが多いはずです。
まずはほおずきの実を1分ほど揉んで揉んで柔らかくします。柔らかくなると中身が透けて見えてくるので、そこまで頑張って揉み続けます。
次に、じゅうぶん柔らかくなったところで、外側の殻と実の付け根部分を、ちょっとずつ爪を入れて離していきます。爪を入れると中身が出てくるので、中身を出しつつ、切り離しつつ、という感じですね。
そして失敗が多いのもこの段階。じれったくなってきてムキになったら失敗します。破けます。優しく優しく扱ってくださいね。
最後のほうは水を細く流し入れながら洗うようにして中身を出して綺麗にすれば完成です。
簡単そうで地味に面倒なほおずき笛、完成した時はかなりの達成感がありますので作ってみませんか?
お盆にほおずきを飾る意味は?飾り方や処分方法は? まとめ
お盆の風習、ほおずき飾り。飾ったことのない地方でもほおずきは手に入るでしょうから、いちど仏壇に飾ってみませんか?いつもとちょっと違ったお盆になるかもしれませんね。
日本古来の風習は、時とともに薄れていくものです。それは仕方のないことですが、語り継ぐ人がいればきっとどこかで残るものです。
ほおずき笛も、子供さんと一緒に作ってみると楽しいですよ。夏休みの思い出にいかがですか?
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